INTERVIEW | 2025.01.21

採用活動に新たな風を吹き込む、鶴田電機の挑戦。

50年以上にわたり、トランスを始めとするエネルギー分野で事業を営んできた鶴田電機株式会社(以下、鶴田電機)。その確かな技術力と環境への配慮に基づく取り組みで、茨城県古河から業界をリードしてきました。

次の50年を見据えて、同社は採用ブランドの刷新を決意。ご提案した「エネルギーの、続きをつくろう。」というメッセージを軸にした採用ブランディングのプロジェクトが始まりました。

従来の採用活動では、学生たちに響くメッセージを届けることができないと感じていた鶴田電機。
採用ブランドを刷新する上での最大の挑戦とは何だったのか。そして、その転機となったアプローチとは?

このインタビューでは、鶴田潤社長をはじめ、プロジェクトに関わった中村由起子様、坂口圭子様が語る実際の体験を通じて、採用ブランディングの舞台裏に迫ります。


1. 「学生たちに届くメッセージとは?」採用活動の転機を迎えた鶴田電機の挑戦

ー当初、鶴田電機さんが採用ブランディングに挑戦された理由とは何だったのでしょうか。

  • 鶴田社長:
    当初、社員の業務が過密になっており、採用活動に本腰を入れる必要がありました。しかし、いざ採用活動をしようと思っても、今の学生たちに響くメッセージをどう発信するかは大きな課題だったのです。従来のアプローチでは、どうしても学生たちの感性に合ったものを作ることはできないと考えていたので、本腰を入れていくからこそ専門的な知識を持つ方に依頼したいと感じていました。

ー当初の壁を乗り越えるために、どのようなアプローチが取られましたか?

  • 鶴田社長:
    GEKIさんが最初に提案してくれたのは、私たちが掲げる「エネルギー」というテーマを基盤に、学生たちに響くメッセージやそれを体験できるコンテンツを創り出すというものでした。提案された「エネルギーの、続きをつくろう。」というメッセージには、これまでの50年を活かし、今後の50年をどう歩むかが込められており、非常に共感しました。こうした新たな視点が、私たちにとって大きな転機となったと感じています。

2. 最初の一歩は不安から始まった――プロジェクト進行前の心境

新しい採用ブランディングを進めるにあたり、その決断には不安も伴っていた鶴田社長。
当初、どのようにしてプロジェクトを成功に導くかは見えなかったものの、少しずつ変化が生まれていったその過程を振り返ります。

ーGEKIに依頼する決め手となった要素は何だったのでしょうか。

  • 鶴田社長:
    正直なところ、最初は不安もありました。学生たちに響くメッセージやコンテンツをどう作り上げるか、見当がつかなかったのです。しかし、GEKIさんに提示していただいた具体的な提案に驚かされ、不安は次第に解消されていきました。特に、学生たちの心を動かしそうだと予感させるメッセージやビジュアルが、私たちには無い感覚で作られていくプロセスは、非常に心強く感じました。

ープロジェクトを進めるうえでの期待と不安は、どのように変化しましたか?

  • 鶴田社長:
    最初はかなり慎重になっていましたが、GEKIさんと一緒に進めるうちに、期待のほうが強くなっていきました。メッセージを一つ作るにしても、どうしてここまで時間をかけて考え抜いているのか、その過程を知ることができて、学生たちにどのような言葉が響きそうなのかを深く理解できるようになりました。
不安が少しずつ希望に変わっていったと語る、鶴田社長

3.「エネルギーの、続きをつくろう。」がもたらした変化

鶴田電機の挑戦に対して学生たちからの反響はどれほどのものだったのか。
そしてどのように実際の採用活動に結びついたのか、成果を数字と共に振り返ります。

ープロジェクトの成果について、どのような結果が得られましたか?

  • 鶴田社長:
    成果は予想以上でした。特に、学生からの問い合わせが大幅に増え、2024年には11名だった内定者が、2025年には23名になりました。ウェブサイトやクリエイティブ表現が高品質で、学生たちが「この企業に行きたい」と思ってもらえるような印象を与えられた点が非常に嬉しかったです。特に、「ここに入りたい」と言ってもらえる機会が多く、それが私たちにとって非常に大きな手応えとなりました。

ー学生からの反響は具体的にどのようなものでしたか?

  • 坂口様:
    特に25卒の学生に関しては、地元の高校生をはじめ、ホームページを見て応募してくれた学生が多かったことが印象的でした。その中で、実際に選考に進む学生も増え、24卒よりも大幅に増加した点で、その効果を感じています。オンライン説明会でも使用しているアニメーションCMに注目している様子もあり、印象に残ったコンテンツが学生の関心を引き、次のステップへとつながったと感じています。学生たちは何度もウェブサイトを訪れ、他の企業と比較しながら自分に合った企業を絞り込んでいくので、鶴田電機が学生たちの心に残り、選考に進むきっかけを作れたのは非常に良い結果だと思います。
  • 中村様:
    SNSやウェブサイトでの反響が順調に増え、学生たちが鶴田電機を『行きたい企業の候補』として認識してくれるようになりました。特に、学生の意欲や関心が高まり、説明会に参加してくれる学生が増えたことが実感できました。
左から鶴田社長、中村様坂口様

4. 鶴田電機が切り拓く、企業文化の深化と新たな挑戦

「エネルギーの、続きをつくろう。」
このシンプルで力強いメッセージが、どのように鶴田電機の社内外で浸透し、企業文化として根付いていったのでしょうか。

ーこのメッセージは、社内外でどのように受け入れられているのでしょうか?

  • 鶴田社長:
    このメッセージは非常にシンプルながら、私たちのビジョンを明確に伝えていると思います。社員たちにもその意味をしっかり伝えられ、特に若い社員たちの反応が良いですね。「エネルギーの、続きをつくろう。」という言葉は、ただのキャッチコピーではなく、実際に私たちの課題を捉えているものだと感じてもらえたと思います。これは社内にも浸透しつつあり、今後の活動にも活かされるでしょう。

ー今後、このメッセージを社内外にどのように浸透させていきたいと考えていますか?

  • 鶴田社長:
    社内外での浸透という点では、エネルギー問題や脱炭素化への取り組みが一層重要になっていくと思います。これからもこのメッセージを基盤にして、より具体的な行動や活動を通じて社会に対する責任を果たしていくつもりです。特に若い世代がこの問題に意識的になってきているので、彼らが主体的に動けるような環境を整えることも大切です。

ー企業文化の浸透に向けて、どのような取り組みを強化していきたいと考えていますか?

  • 坂口様:
    私たちの企業文化が外部にもしっかり伝わるよう、より透明性のあるコミュニケーションを心がけていきたいと思っています。特に、脱炭素化に関する取り組みをさらに強化し、それが社内文化としても、外部との接点においても一貫して伝わるようにしていきます。また、このメッセージを全社員が実践する形にするため、具体的な行動計画を明確にしていくことが重要だと思います。

5. 鶴田電機がつくる未来

ブランドイメージを刷新し、採用活動を成功に導いた鶴田電機。さらに、その成功をもとに、未来に向けた大きな展開と期待が高まる中、鶴田電機が描くビジョンと今後の展望について、お話を伺いました。

ープロジェクトの成功において、どのような要素が最も重要だったと感じていますか?

  • 鶴田社長:
    GEKIさんなしでは、このプロジェクトは成功しなかったと感じています。あの提案やアプローチがなければ、私たちの採用活動は同じ方向に進んでいたかどうかもわかりません。特に、学生たちに響くメッセージを作り上げるという点では、GEKIさんが持つプロの力が大きく作用しました。その関与によって、私たちの企業イメージが大きく変わり、これからの展開に対しても非常に期待を持っています。

ー今後、鶴田電機さんの未来にどのような展開が期待できますか?

  • 中村様:
    今回のプロジェクトが成功したことで、これからの採用活動はもちろんですが、企業としてのブランドをさらに強化していけると感じています。特に、エネルギー問題や脱炭素化に関して、我々が果たすべき役割は大きいと感じており、このメッセージを社内外に広めていくことで、より社会的なインパクトを与えられる企業に成長できると確信しています。
  • 坂口様:
    採用活動においても、今後さらに多くの優秀な学生たちに選ばれる企業になることを目指していきます。そして、社会的な責任を果たす企業として、エネルギー問題を解決するためにどれだけ貢献できるかが、今後の鍵となるでしょう。私たちの取り組みが少しでも社会に良い影響を与えられるよう、日々努力していきます。
鶴田電機株式会社の皆様とGEKI担当者

採用活動において新たな風を吹き込むべく、「エネルギーの、続きをつくろう。」というメッセージを軸にしたブランディングプロジェクト。

従来のアプローチでは学生たちに届きにくいという問題意識を持っていた中で、メッセージから一貫したコミュニケーションはコーポレートのビジョンとして、未来への礎にもなっています。